6月に、勉強のやり方をひとつやめてしまい、2週間ほどまったくやらない時期がありました。
やめたのは、自作した一問一答を思い出す作業です。答えを書かずに問いだけ作っておいて、それを見て思い出すというやり方なのですが、方法そのものが間違っていたわけではありません。効くことは自分の経験からも分かっていて、それでも作業がしんどくてノートを開く気にならなかった、という話です。
戻ってこられた理由
- しんどいのは効いている証拠だと知った。ただ、それだけでは動けなかった
- 刺さったのは「脳の抵抗は、内容ではなく量に反応する」という一行
- だから「1問でいい」に変えた。難しさではなく量を削った
- もうひとつ、6〜8割は思い出せる状態まで間隔を詰めた
2週間やめていた時期の話なので、続けるコツのような書き方はできません。受験も結果もこれからの人間の途中経過として、止まったときに何を考えて何を変えたかだけを書きます。
方法は合っていた。それでも開けなかった
行政法を進めていた時期の話です。重要な箇所をノートにまとめて一問一答の形に落とし込み、答えは書かずに問いだけを自作して、見たら思い出す。やっていること自体は、自分が正しいと思っている手順そのものでした。
問題はそこではなく、その「思い出す作業」自体がしんどいことでした。やる気が湧かず、せっかく作った問題集を開く気にならない。
代わりに何をしていたかというと、ノートを見返していました。読むだけなら楽だからですが、どうもピンとこないというか、頭に入ってきている感じがしません。そのうち、この方法は自分に合っていないんじゃないかとやり方のほうを疑い始めていました。
「しんどいのは効いている証拠」だと言われた
そこでAIに、似たようなことが起きている例がないか、なぜこうなるのかを調べてほしいと聞いてみました。
聞いたこと
行政法の勉強をしている中で、重要箇所の問題だけ書き答えを書かずに、一問一答形式にしてまとめているのだが、それを復習するやる気が起こらない。関連ワードや似たような現象がないかを徹底的に調査し、なぜこのようなことが起きるかを詳細に説明してください
返ってきたのは、おおよそこういう話でした。
思い出す勉強が苦しいのは、それが脳に負荷をかけているからで、効果としんどさは同じものの裏表にあたる。だから苦しいのは効いている証拠であって、逆に読み返すのが楽で気持ちいいのに頭に残らないのは、負荷がかかっていないからだ、と。
つまり正しい方法をやっているがゆえに、正しくしんどかっただけということになります。
納得はしたのですが、それを聞いても動けるようにはなりませんでした。「しんどいのは正しい」と分かったところで、しんどいことに変わりはないからです。
刺さったのは、まったく別の一行だった
そこで今度は対処法のほうを聞いてみたのですが、返ってきた中で意外と刺さったのがこれでした。
刺さった一行
脳の抵抗は、「内容」ではなく「量」に反応する。
細かく分けるとか、とりあえず始めてみるとか、そのあたりの話は知っているつもりでしたが、この言い方は新しく感じました。
言われてみると、やる気が出ないときに障害になっていたのは難しさではなく量のほうです。「あれもこれもやる」と思った瞬間に、そこへ仕事や家のことも重なって体が拒否していたわけで、問題が難しいから嫌だったのではなく、量を前にして反射的に逃げていたのだと思います。
だとすれば、直すべきは方法ではなく1回あたりのコストでした。
「1問でいい」に変えた
やったことは単純で、「全部やる」をやめて「1問でいい」で開くようにしました。実際に1問で終わる日もありますが、それでいいと決めています。開かない日が続くよりは、1問でも続いたほうが結果的に残るからです。
もうひとつ変えたのが復習の間隔です。
忘れきってから復習すると全部「出てこない」になってしまい、それはただの連続失敗で、しんどいだけで手応えがありません。忘れる前に当てにいけば「あ、出た」が増えるので、6〜8割は思い出せるくらいの状態がいちばん効いて、いちばん続けやすいと感じています。空けすぎたら詰めて、簡単すぎたら空ける。そこは手応えを見ながら調整しています。
そのとき書いた戒め
戻ってきたときに書き残したものを、そのまま置いておきます。また同じことが起きたときの自分向けです。
戒め
しんどいのは、正しくやっている証拠だと思え。
しんどい・めんどくさいからといって、他の方法に逃げるな。
脳が抵抗しているのは量だ。だから量を消せ。
「全部やる」と思うから動けない。「1問でいい」と思ってやる。たった1問でも、続けることのほうが重要。
まとめることに満足するな。
きれいにまとめると「やった気」になる。だがそれは手段であって目的ではない。悪手なことは自分でも知っているはず。
しんどさが報われる難易度に調整しろ。
忘れきってから復習すると、全部「出てこない」になってただの連続失敗になる。忘れる前に当てれば「あ、出た」が増える。6〜8割は思い出せる状態が、一番効いて一番続けやすい。
方法は、もう合っている。
勉強方法を疑うな。量を削り、難易度を整え、手応えをその場で確かめる。やることはそれだけだ。
振り返っていちばん危なかったのは、方法そのものを疑い始めたことでした。しんどいと原因を方法のせいにしたくなりますが、あそこで別のやり方に乗り換えていたら、たぶんまた同じところで止まっていたと思います。
まとめ
2週間、思い出す作業をやめていました。方法が間違っていたのではなく、単純にしんどかったからです。
「しんどいのは効いている証拠」と知っただけでは動けず、実際に効いたのは「脳の抵抗は内容ではなく量に反応する」という見方のほうで、そこから「1問でいい」に変えました。あわせて、6〜8割は思い出せるところまで復習の間隔を詰めています。
独学が続かないとき、疑うべきは方法ではなく1回あたりの量かもしれません。少なくとも私の場合はそうでした。
そのやり方自体は肢別を何周しても忘れるならに、AIの使い方は独学の「聞ける人がいない」をAIで埋めるにまとめています。
ご確認ください
本記事は2026年8月時点の学習記録で、行政書士試験の受験生が執筆したものです。有資格者による監修は受けていません。本文中の「しんどさは効いている証拠」「6〜8割は思い出せる状態がよい」といった説明は、筆者がAIに尋ねて納得した内容であり、学術的な裏づけを確認したものではありません。効果や向き不向きは人によって異なります。試験の出題範囲・配点・実施要領は変更されることがあるため、受験にあたっては必ず一般財団法人行政書士試験研究センターの当年度の公式発表をご確認ください。本サイトは学習の補助を目的としており、個別の法律相談には応じられません。
